刺繍の魅力
古代エジプトから世界に広がったと言われ長い歴史を持つ刺繍。
一針一針が作り出す美しさは、思わずうっとり見とれてしまうほど、豪華でありながら上品な佇まい。
そんな万人を魅了してやまない刺繍の魅力をご紹介します。
施す技術によって見え方にも違いがあり、それぞれに特徴があります。
お好みの刺繍を見つけて、コーディネートに取り入れてみませんか?
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相良刺繡
中国三大刺繍のひとつで、結び玉を作り重ねて模様を描いていく技法。とじ糸がなく糸が引っかからないのでどの刺繍よりも丈夫できものには最高の技術と言われています。光沢のない色糸が使われますが、立体感があるので、陰影がつき独特な風合と華やかさ、豪華さも兼ね備えています。
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汕頭刺繡
中国三大刺繍のひとつで、ヨーロッパから伝わり、西洋の技術と中国の感性が融合された刺繍です。生地から糸を抜いたり切り抜いて、糸をかがったり束ねたりして透かし模様を表現する技法で、「絹の彫刻」とも言われるほど、希少な伝統技術です。
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蘇州刺繡
中国三大刺繍のひとつで、髪の毛よりも細い糸を縫い重ねることで表面があまり盛り上がらないことから平刺繍とも呼ばれます。両面刺繍という技法により表裏どちらから見ても糸の結び目がなく絵柄が綺麗なのが特徴です。写実的で繊細な仕上がりから、「絹の絵画」とも呼ばれています。
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金駒刺繍
刺繍針に通せない太い糸や、金糸などを、下絵に沿ってはわせ、綴糸(とじいと)で留めていく技法です。金糸を使ったものを「金駒繍」、銀糸を使ったものを「銀駒繍」と呼びます。立体感が出る刺繍で、金糸だとさらに遠目でも目を引き豪華で、華やかさがあります。
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加賀繡(kaganui)
石川県金沢市で作られている刺繍で、国の伝統的工芸品の指定を受けています。色鮮やかな絹糸や豪華な金糸・銀糸・うるし糸などが使われています。高度な技法により丹念に手で縫い上げて描き出す絵や模様は立体的で、浮かび上がる図柄は華やかながらも奥ゆかしい美しさを持っています。
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二種類の刺繍を施した淡い色の訪問着に、切子柄の西陣袋帯を合わせて。上品で優しい印象に。
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黒地に浮かび上がるような美しい刺繍訪問着に、切子柄の西陣袋帯を合わせて。刺繍の色と帯地がマッチしキリっとした印象に。
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ハリのある淡い色のお召にグレーの帯がやんわりと馴染みます。おとなしい色合わせですが刺繍を一層引き立て、後ろ姿に華やかさをプラスしてくれます。
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ラメの入った鮮やかなブルーの小紋に、優しめのグリーンの相良刺繍帯を合わせた、ワンランクアップの小紋コーディネート。
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やわらかいピンク色の刺繍帯とブラウンのお召が程よく調和した大人かわいいコーディネート。
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立て暈しの小紋と存在感のある銀駒刺繍を施した帯がお互いに引き立て合う粋なコーディネート。銀座太鼓でお出かけしてみたくなります。
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