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Story11
祖母からのきもの
- M.S様
私がきものを着たいと思いはじめたのは、祖母がきっかけでした。祖母は毎日きものをきており、私とどこかに
遊びに行くときも必ずきものでした。そのため、いつかはきものを着てみたいという思いはありました。
ある日、祖母の部屋を一緒に掃除したときに、押入れの中からたくさんのきものが出てきたのですが、
しみや虫にくわれてしまっていて、祖母が「もうだめだね 捨てなくちゃだね」と落ち込みながら言ったので、
私はなんとかして、それらのきものを直して着てみたいと強く思うようになりました。
まずは、きものの知識や着方を学ぼうと、いち瑠に入りました。今ではやっと着られるようになって、祖母のきものを少しずつ直して着ています。
祖母とでかけるときは、二人できものでおでかけをしています。これからも祖母のきものを大切にし、ゆくゆくは自分の子どもにも着付けを教えられたらいいなと思っています。